30_胃酸とピロリ菌の関わりについて

近年、胃のピロリ菌が問題視されていることを知っていますでしょうか。人間の胃の中というのはどんな生物も生存しないと考えられてきましたが、実際にはピロリ菌が人間の胃の中には定着するということが確認され、生存し続けるということもわかっています。そして胃の中にピロリ菌がいることで胃酸の状態も異なるということがわかっています。

 

また、ピロリ菌はアンモニアを発生させますが、胃酸と中和させることでピロリ菌が住める環境を作ります。そしてこれが問題で、これによって胃粘膜を分解してしまいますので胃酸が胃粘膜を傷つけて胃炎や胃潰瘍が発症するということになります。

 

この通りピロリ菌は胃にとって非常に害となりますが、実際にピロリ菌感染者というのは非感染者と比較すると胃がんの発生率が高いということもわかっているということを覚えておきましょう。

 

その一方でピロリ菌が自身の生存によって胃酸を中和し、胃酸の過剰分泌が抑制する検査結果もあり、実際にピロリ菌を除去すると胃酸過多により除去直後に食道炎を引き起こしてしまうケースがありますが長期的に見れば食道がんの発症率に影響するかどうかというのはわかっていません。ピロリ菌が胃酸を中和するのは事実ではありますがメリットであっても遥かに上回るデメリットがあるということは揺らがないのですが、胃酸過多によって食道炎が引き起こしやすくなるということは明らかですので、胃酸を増やすような食生活は抑制するということを意識しておきましょう。